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畠山和洋内野手・開幕から好調のお祭り男

 



 3年ぶりの球宴出場に向けて、畠山和洋のバットが止まらない。5月26日の日本ハム戦(神宮)で10号ソロを放ち、6年連続となる2ケタ本塁打を達成した。11、12年と2年連続で球宴に出場した和製大砲は「もちろん、野球選手をやっている以上選ばれたらうれしいです。ファーストが僕以外にも5球団いるわけだから、その中で選んでいただけるのであれば、ありがたいことです」と意欲を見せた。

 お祭り男だ。11年にはファン投票で小笠原道大らを抑えて、初めて選出された。「まさか自分がオールスターに出られるなんて思ってもみなかった。テレビで見ていた一流選手たちが集まっていて、フワフワしていた感じでしたね」。だが試合に入れば、自然と緊張感はなかった。第1戦(ナゴヤドーム)で「三番・一塁」で先発すると、第3打席で左越え3ラン。この試合のMVPに選ばれた。

 翌12年には監督推薦で選出。地元・岩手県営球場が舞台だった第3戦は「四番・一塁」でスタメンで出場した。「前の年も出ていて2回目だったから違和感なく入れた。地元だから打ちたいという思いは強かったです」。4回先頭、塩見の直球を右中間席へ。地元のファンに恩返しのアーチを届けた。

 今季は序盤から好調を維持している。今春のキャンプで、毎日のようにティー打撃に付き合った杉村チーフ打撃コーチは「去年までだったらファウルになっている打球が切れない。それだけ体の内側からバットが出ている証拠だし、何より打球の角度がいい」と分析。自身も「今はいい感触で打てている」と手応えをつかんでいる。

 本塁打だけでなく、勝負強い打撃でチームを先導する背番号33。大舞台がよく似合う。
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