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中日 小笠原慎之介投手・勉強の成果を秋に

 



 4度目の先発でも初勝利とはならず、いまは二軍ナゴヤ球場で汗を流しているのが小笠原慎之介。神奈川・東海大相模高出身。昨夏の甲子園V左腕だ。

 7月24日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)。序盤の投球から暗転したのは、1点リードの4回。先頭の大引にチェンジアップをバックスクリーンに運ばれた。プロ初被弾。同点の5回は先頭への四球をきっかけに2失点。大きく膨らんでいた初勝利の期待は、一気にしぼんだ。

「ホームランを打たれてから慎重になってしまった」

 5回を終えて球数は82球。「いくつもりでいた」と準備はしていたが、その裏に代打を送られて降板。およそ1カ月ぶりだった4度目の先発で2敗目を喫した。

 谷繁監督は「もう少し、どう打ち取るか明確になるとラクになる。反省を生かして、投球にテンポや強弱があった。試合も壊していない」と成長を口にした。

 首脳陣も英才教育をほどこす。沖縄キャンプでは一軍北谷組。オープン戦も一軍に同行させた。先発3試合を経験させると、中継ぎマウンドも用意した。そこで、プロ最速150キロをマーク。4度目の先発機会を与えた。

 森ヘッドコーチは「すべて勉強だし、経験」という。小笠原は「課題を整理します」。変化球のキレや制球、打者との駆け引き、すべてのレベルを上げたい。実りの秋を迎えるべく、炎天下のナゴヤ球場で自らを鍛え抜く。
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