3年連続のタイトルへ、着実に数字を積み上げている。過去2年、奪三振王のタイトルを手にしてきた
則本昂大は、8月2日の時点で両リーグトップの145奪三振。昨年もこのタイトルを争った
日本ハム・大谷に一時はリードされたが、しっかり先発ローテを守り通すことで、右手中指のマメで登板を回避する二刀流右腕からトップの座を奪い返した。
今季は開幕から3試合連続で2ケタ奪三振。快調なスタートを切った。6月以降、2ケタ奪三振は一度もないが、コンスタントに数字を伸ばし奪三振率は9.53とリーグ2位。大谷の10.86には及ばないが、登板数、投球回で上回り、昨年に続いてのハイレベルな争いを優位に進めている。
夏を迎えても、ボールの勢いはまったく衰えない。7月30日の
ロッテ戦(QVCマリン)ではMAX156キロをマークするなど、150キロを超える直球を連発。結果的に4点を失い勝利投手にはならなかったが、延長でのチームの勝利に貢献した。本人も「腕も振れていましたし、悪くはなかったです」とボールの強さには納得のコメントを残した。
これまで、タイトルについては「(タイトルより)次の1試合、一人ひとり、一球一球を大事にやっていくことが目標。結果的についてくれば」と語ってきた。一戦必勝で数字を重ねていくことが、則本の真骨頂。長いシーズンを最後まで投げ抜いたとき、勲章に手が届く数字が残っているはずだ。