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西武 金子侑司内野手・狙うは初の盗塁王

 



 キャンプ時から取り組んだ粘り強く、つなぎに徹した打撃が首脳陣から信頼を得た金子侑司。レギュラーをつかみ打率、出塁率が上がったことで、最大の武器である俊足も大いに威力を発揮している。

 8月12日現在、内野安打数はリーグトップを誇り、盗塁数もトップの糸井(オリックス)と3個差(36盗塁)の2位につけている。これまでは「まず30盗塁」を目指してきたが、それを早々にクリア。タイトルすら視野に入っている以上、目標は上方修正されているに違いない。打順も七番、九番などの下位が主だったが、7月末からは一番での起用が続いており、チーム戦術として本格的に盗塁を求められる立場となりつつある。となると、「今までとは違って無理くり走っていかなければいけないところもあると思う」ことにプラスして、さらなる成功率向上を誓う。

 盗塁成功には次打者の協力が不可欠だ。それが熟練者・栗山だったとき、「序盤で走るときと終盤で走るときの違いとか、いろいろなアドバイスをしてもらい、すごく勉強になりました」。奥深さを知り、盗塁を決めることが自身の中にこれまでにない大きな充実感をもたらしていることも実感している。

「ヒットを打つより、四球で出て盗塁したほうがうれしいですし、ヒット打っても盗塁失敗した日のほうが気持ちは落ちています」

 近年欠けていた足で光る選手の登場はチームの大きな収穫だ。タイトル争いを制し、低迷が続くチームに明るい話題をもたらしたい。
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