山田哲人が、自慢のスピードを生かしている。昨季は34盗塁で初のタイトルを獲得。確実性と長打力、快足を兼ね備えたトリプルスリー(同一シーズンで打率3割、30本塁打、30盗塁)を成し遂げた。
今季は7月中に30本塁打をクリアし、盗塁も27。
「僕の長所は足、スピードです。何としても塁に出て、足で次の塁を狙うスタイル。バットを振り回せば本塁打になることもありますが、フライばかりでは足を生かせません。長打を狙ってフルスイングすることもありますが、時に長打ありって感じです」という。
そんな山田にもシーズン中に危機があった。右太もも裏を痛めた影響で、盗塁から遠ざかった時期がある。6月14日の
ソフトバンク戦(神宮)で決めた後、7月6日の
DeNA戦(横浜)まで14試合、盗塁がなかった。だが足の状態も快方に向かい、7月は計8盗塁。真中監督は「山田は盗塁しているときは元気な証拠。ちょっとでも危ないなと思ったら、無理に盗塁しないから」と、盗塁がバロメーターだと語った。
しかし8月10日、左第八肋骨の骨挫傷で出場選手登録を抹消された。7月30日の
巨人戦(東京ドーム)で背中に受けた死球が影響し、8月9日の
中日戦(ナゴヤドーム)で途中交代していた。
真中満監督は「(最短復帰となる)10日ぐらいで戻ってくる可能性はある」と話したものの痛恨の離脱となってしまった。