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オリックス 西野真弘内野手・全力を貫いて1年間一軍で

 



 決して順風満帆とは言えない。それでも未知の世界をひたすら突き進んでいる。新人王候補から一転、ケガで中盤に離脱した昨季。それを受けて今季、まず目標に挙げたのはシーズンの“完走”だ。春季キャンプから現在まで、ケガなく一軍で試合に出場し続けており、達成まであと少し。試合も残り少なくなった今、2年目のスター候補が直面しているのは、143試合を戦い抜くことの過酷さだろう。それでも、もがきながら必死に毎日を過ごしている。

 JR東日本から2015年にドラフト7位で入団。ルーキーイヤーの昨季は、開幕からハツラツとしたプレーでチームを引っ張り、57試合で打率.304、3本塁打、22打点。新人王の筆頭候補に挙げられるほど、素晴らしい成績を残したことは記憶に新しい。しかし7月に右手を骨折し、戦線を離脱。そのままシーズンを終えた。

 今季は二塁手の座をがっちりつかみ、5月には一時首位打者争いに加わるほど安打を積み上げた。「オリの安打製造機」として球宴の出場も夢ではなかったが、その後に失速。「僕は下手ですから」と話す守備でも1試合で3失策を記録するなど、出場試合数の分だけ課題が見つかっている。それでも福良監督が期待する選手に挙げるなど、将来のオリックスを担う人材であることは間違いない。

「課題もたくさんあるけど、まだ試合もあるので全力でやっていきたい」と話すように、実りも課題も全て含めて収穫の多い1年にする。
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