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阪神 メッセンジャー投手・「三振=メッセンジャー」の代名詞は渡さない

 



 3度目のタイトル奪取に望みをつなぐのは、ランディ・メッセンジャーだ。巨人・菅野、チームメートの藤浪らとの奪三振数をかけた争いは、最後までシ烈を極めるだろう。

 開幕からフル回転してきたメッセンジャーは「いつも長いイニングを投げて、どのゲームでも勝てるピッチングをするつもりだ」といってマウンドに上がり続けてきた。

 2013年183奪三振、14年226奪三振で、2度にわたって最多奪三振のタイトルを獲得。来日7年目の今シーズンも、上から投げ降ろす角度のついた球は威力を失いかけた時期もあったが、制球力を重視しながら踏ん張ってきた。

 5月29日巨人戦(東京ドーム)では、8回亀井から三振を奪って、通算1000奪三振を記録。プロ野球45人目、外国人では3人目という偉業を達成。その後も三振数を積み重ねてきた。

 阪神史上で言うならば1位村山実(2271奪三振)にはほど遠い。しかし、外国人投手では堂々たるトップで、三振といえばメッセンジャーの代名詞となるまでの働きを見せてきた。

「こんなに長く日本でプレーするとは思わなかった。でもできるだけ多く投げることで、それがチームの勝ちにつながればいいと思っている」

 また、広島・ジョンソン、野村らに次ぐ勝ち星を稼いでいる助っ人は、最多勝のタイトルにも可能性を残す。V逸したチームだがメッセンジャーにとっては最後まで息を抜けないマウンドになっている。
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