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DeNA ぺトリック投手・フォア・ザ・チームに徹する

 



 救援でも先発でも、求められた役割をまっとうする──。今季から加入したザック・ペトリックは「チームの役に立つところで結果を出したい」と献身的な姿勢を貫いている。

 入団当初は先発の一角として期待された。「強みはストライクを先行させられるところ。ゴロを打たせて取る」と入団会見で抱負を述べたが、石田、今永ら若手投手の台頭などにより、開幕の先発ローテ入りは逃した。4月7日の中日戦(ナゴヤドーム)で来日初登板。だが、ふるわない投球が続き、4月29日に二軍落ちした。

 二軍では日本球界に適応するための努力を続けた。「難しい時間を過ごした」が、腐らずに再昇格したのは7月13日。本拠地での中日戦で来日初先発。投げては5回2失点と試合をつくり、打っては4回に自ら2点適時打を放つなどして初勝利を挙げた。7月27日の中日戦(ナゴヤドーム)で2勝目、8月11日の巨人戦(東京ドーム)で3勝目を挙げ、苦しい夏場に先発陣の力になった。だが、8月25日の阪神戦(横浜)で5回8失点と崩れ、再び中継ぎに配置転換。それでも「救援から先発になったときよりは調整が楽。いい流れで準備できる」と前向きだ。

「先発でやりたかった気持ちは強いけど、勝利に貢献したい」とファ・ザ・チームを強調。「米国ではマイナーのプレーオフで何度か投げたことがある。日本のプレーオフ、大舞台で投げたい」とCSでの登板を心待ちにしている。
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