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DeNA ラミレス監督・チーム一丸でCS進出!

 



 歴史が動いた。本拠地が大歓声と祝福ムードに包まれた。

「長い間、多くの皆さんに待っていただいた。ホームで決められて、本当によかった。オメデトウゴザイマス!」

 9月19日の広島戦(横浜)の試合後。お立ち台にはアレックス・ラミレス監督が上がった。就任1年目。12球団で唯一、経験のなかったクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた瞬間だ。DeNAとして船出したのが2011年12月1日。長い低迷期を乗り越え、勇ましい戦いぶりを身につけた。優勝が決まっていたとはいえ、相手もCSへ真剣モード。初回一死一塁でまず、ロペスが勢いをつけた。広島の左腕、塹江から左翼場外へ30号2ラン。140メートルの豪快弾だった。

 移籍2年目は三番、五番と役割を変えながら、主砲の筒香嘉智を支えた。キャリア初の30発。来季から新たに2年契約で残留も決まり「横浜の街が大好きだから」と声が弾んだ。先発した新人・今永昇太も7回途中を1失点で8勝目。ホーム開幕戦となる3月29日の巨人戦でデビューし、コンスタントに一軍の先発ローテで働いた。1点リードの6回に右前打で追加点をたたき出したのは筒香。最後は2年目の山崎康晃が締めた。熱い視線で見守った南場智子オーナーも「確実に強くなり、努力の成果は出ている」と強調。CS進出決定後、第1ステージで当たる巨人にも2連勝した。若手とベテランの融合、そして勢い。一気に勝ち上がる雰囲気はある!
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