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日本ハム 淺間大基外野手・この悔しさを未来への力に

 



 苦しい1年だった。飛躍を誓っていたシーズンで殻を破れなかった。

「打率3割が目標」

 高く目標設定したが、52試合出場で打率は.191に終わった。昨季は高卒1年目でサヨナラ打を放つなど鮮烈な印象を残した。今季は首脳陣の期待も高く、外野の一角で開幕レギュラーも射程圏内だったが、米アリゾナでの春季キャンプ中に歯車が狂った。

 現地での練習試合中の打席でスイングした際に、腰に激痛が走った。初の一軍キャンプで気合十分だったが、帰国後は二軍でのリハビリ生活。開幕メンバーからも漏れた。一軍復帰したのは4月20日と出遅れた。

 巻き返しを期していたが、気合は空回りした。落ちる変化球への対応に苦労。昨季は140打席で29三振だったが、今季は115打席で36三振。先発出場の機会も徐々に減り、6月30日には二軍降格。8月4日に再昇格したが、9月4日に再び二軍落ちした。

 チームがリーグ制覇を決めた9月28日も、二軍選手として迎えた。「優勝に貢献したい」と意気込みながら有言実行できなかった。CSファイナルステージでもメンバー漏れ。宮崎でのフェニックス・リーグに参戦し、研けん鑽さんを積む日々を過ごす。

 俊足強肩、パンチ力十分の打撃センスは誰もが認めるところ。近い将来のファイターズを背負う逸材にとって、今シーズン味わった悔しさが大きな成長促進剤となるはずだ。
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