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中日・笠原祥太郎 「魔球」チェンジアップで侍入り/来季こそ主力に

 

癒し系キャラとして人気も急上昇中だ



 一時の停滞を抜け、近い未来の先発ローテーションを担う有望株として評価が急上昇した。開幕から白星には恵まれなかった2年目の笠原祥太郎が、球宴後に6勝をマーク。松坂大輔と並ぶチーム2番目の勝利数は来季への期待を膨らませるに十分だった。

 チーム事情で中継ぎ登板が続いたが、不振が続き5月に二軍降格。この後の約1カ月間の「ブレーク」で生き返った。二軍で投球フォームや体力面など先発投手としてのコンディションを整備。「自分でもどうなっているのか分からなくなった」というトンネルを抜ける。7月24日のDeNA戦(浜松)で待望の今季初勝利を挙げてから、トントン拍子で5連勝。9月7日の広島戦(ナゴヤドーム)では、プロ初完封も飾った。

 小笠原慎之介藤嶋健人柳裕也鈴木翔太ら、若手先発陣が群雄割拠。成績面を見れば、その中から半歩抜け出した。  

 絶妙の「抜け」を見せるチェンジアップは侍ジャパン・稲葉篤紀監督の目にも止まり、開催中の日米野球のメンバーにも選出された。新潟医療福祉大時代には大学日本代表の候補入り。選考合宿には参加したものの、最終的には落選した苦い過去もある。初めて日の丸のユニホームに袖を通す左腕は、シーズン後も休むことなく、宮崎での秋季教育リーグに参戦した。

 11月7日、侍ジャパンシリーズのチャイニーズ・タイペイ戦(ヤフオクドーム)で、笠原は先発を任された。約1週間にわたる国際試合の1戦目だ。稲葉監督は「国際試合では、左投手が必要。その一番手として、笠原くんを試してみたい」と笠原を抜擢した理由を話している。

 期待に応えるように、笠原は2回を2奪三振無失点。ストレートとチェンジアップで、緩急を駆使した。笠原は「初めての国際試合で、逆球も少しありましたが、しっかり押さえられてよかったです」と笑顔で胸をなでおろした。

 侍ジャパンでの経験は、来季に生かす。「強い真っすぐを求めていく。直球で押した上で、カーブやチェンジアップで緩急をつけていきたい。来年、きちんとした結果を残さないといけないので」。ステップアップの3年目に向け、充実の秋を過ごしている。

写真=BBM

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