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中日・木下雄介 術後4カ月で復帰は秒読み段階へ/離脱者たちの現状

 


 7月14日のナゴヤドーム。DeNAとの試合が行われる5時間ほど前。木下雄介の姿があった。試合前練習で鈴木翔とともに打撃投手を務めた。与田監督や阿波野投手コーチ、門倉二軍投手コーチらの前で、打者8人に対し計43球。安打性の当たりは3本だったが、3三振を奪い、順調な回復ぶりを示した。

 一軍で迎えた春季キャンプでは、力強い真っすぐを軸とした強気の投球で存在をアピールした。「大きな自信を持って、狙って腕を振れるようになってきた。ストライクを取りたいときに取れるようになってきた」と手応えを口にしていたものだった。それがキャンプの終盤に暗転した。2月25日。練習中に左足を負傷。左腓骨筋腱脱臼の重傷を負った。

 3月10日に左足腓骨筋腱上支帯縫合術を受けた。球団からは、試合復帰までは4カ月程度を要する見込みと発表された。当時のことを木下雄は「最初はちょっと痛くて、でもキャンプも最後のほうだし、なんとかと思ったけど無理でした。2、3週間かなと思ったらトレーナー室にいって診てもらったこんなん(重かった)でした」と口にしている。手術は40分ほどで終わったそうだが、松葉づえは人生初。さすがに気落ちした。

 150キロを超える真っすぐに、キャンプで野茂英雄さんから教わったフォークも手応えを感じていた。ブルペンを支える一人として期待は大きかった。

 術後4カ月で試合復帰とはいかなかったが、首脳陣の前でのフリー打撃登板。7月14日時点では、実戦復帰まで秒読み段階に入ったと思われる。一軍はリリーフ陣に疲れが見える。二軍戦のマウンドに何度か立ってからだろうが、一軍は決して遠くはない。

写真=BBM

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