代打で出場した 6月27日のオリックス戦(ZOZOマリン)ではプロ初安打をサヨナラ打で飾る大仕事。ドラ2捕手の佐藤都志也がバットで存在感を示す
開幕から一軍で戦い続ける中、数少ないチャンスに全力を注いでいる。今季のドラフト2位ルーキー・佐藤都志也は自慢の打撃で頭角を現し始めた。
一方で“プロの壁”も痛感。今季50試合目の8月16日の
日本ハム戦(ZOZOマリン)で、「七番・DH」でプロ初スタメンを果たすも、4打席4三振を喫した。
5対5の8回一死二塁。マウンドには救援左腕の
宮西尚生が上っていた。代打も十分に考えられる場面で、首脳陣は、それまで3三振していた佐藤をそのまま打席に送った。結果、スライダーを内角低めに決められての見逃し三振。安打は出なかったものの、佐藤に対する期待の高さがうかがわれた。
井口資仁監督は試合後に「打てなかったが、佐藤の状態はいい。捕手も含めて、また使っていきたい」と前向きなコメント。それだけに、佐藤自身も次なるチャンスでの挽回を期している。
10回に代打で出場した6月27日のオリックス戦(ZOZOマリン)では、プロ2打席目でサヨナラ安打を放つ大仕事をやってのけた。その後は代打や途中出場はあっても、
田村龍弘や
柿沼友哉の存在感は大きく、捕手での先発出場は果たせずにいた。そんな中で8月13日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では、6対5の7回に代打で貴重な2点適時打をマーク。「チャンスで打席をいただいたので、何とかしたい気持ちだった」と懸命にアピールを続けてきた。その姿勢を崩すことはない。
捕手は「扇の要」と称されるように、覚えることが多くある。試合前練習では、
清水将海バッテリーコーチの指導のもと、汗だくになって基本動作を繰り返す。
目標は大きく「捕手として初のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)」。今はマスクをかぶる機会は少ないが、捕手として生きる覚悟は決まっている。
写真=BBM