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西武・増田達至 史上3人目の快挙! 無敗セーブ王の輝き/ペナントレース精勤賞

 

33セーブを挙げて初のタイトルを獲得した増田


 今季も守護神の座は一度も譲らなかった。開幕から8試合連続無失点、1被安打と、最高のスタートを切り、8月中旬まで防御率0点台という圧巻の投球が続いた増田達至。しかし、同下旬からは毎試合のようにランナーを出す展開となり、安定感を欠く日も少なくなかった。

 その原因に本人は「フォームのバランスが崩れたこと」を挙げ、「最初の良かったとき以上に『もっと良いボールを』と思って取り組んだ結果」だと分析した。序盤戦、抑えていたとはいえ、その球のスピードには納得いかなかったため、改善を試みたことが逆効果となってしまったという。結局、球速や球質のことを深く考えるのをやめ、「まずは抑えることに重点を置く」ことを最優先にした。

 ただ、増田がすごいのは状態が落ちて安打を打たれながらも、無失点、ないし1失点で必ず抑え、きっちりと勝利で締めているところだ。その証拠に今季は8年のキャリアで初めて黒星ゼロ。まさに「西武の勝利に増田達至あり」だ。

 昨季は65試合に投げながらも、味方打線が活発だったため大差の勝利も多く、4勝30セーブに終わっていた。だが、今季はその打線がシーズン通して状態を落としていたため、僅差勝負が多く、セーブシチュエーションでの登板がほとんど。48試合、5勝33セーブと、効率よく数字を積み上げた。11月3日の日本ハム戦(メットライフ)では通算136セーブ目を挙げ、豊田清投手コーチを抜き、球団記録を更新。さらに5日には、4試合を残してセーブ王が確定した。

 2016年から正式にクローザーに座り、5シーズン目での初同タイトル。無敗でセーブ王は史上3人目の快挙だ。大きなケガもなく、長年にわたりチームの勝利を支え続けてきた鉄腕の栄冠獲得は、チームにとっても非常にうれしい出来事となった。

写真=BBM

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