まだまだ若手に譲るわけにはいかない。プロ10年目を迎えた小川泰弘は、今季も開幕投手の座を狙う。毎年恒例となった1月3日に行われる母校・創価大での自主トレ公開で、思いを言葉にした。
「やるからには(開幕投手を)目指したい。そこを目指してしっかり自分を見つめて、向き合ってやっていけたらと思う」
ここまで、常に先頭に立ってきた。昨季はチームトップタイの9勝を挙げ、6年ぶりのリーグ制覇と20年ぶりの日本一達成に貢献。夏場には新型コロナウイルスの陽性と判定され苦しい時期を味わったが、日本シリーズでも第3戦を任されるなど最後までマウンドに立ち続けた。
今年の5月で32歳を迎える。
奥川恭伸に
高橋奎二、
金久保優斗ら若手も多く台頭してきた中で、長年エースを務めてきた自負もあるだろう。年下選手の活躍について「すごく刺激になる部分もありますし、本当に頼もしい若い投手なので尊敬もしています。チームにとってもすごくいいこと。自分も負けずにやっていきたい」と心を燃やしている。
開幕投手を務めることとなれば、2年連続6度目。42歳のベテラン・
石川雅規や多くの若手選手がライバルとなるが負けるつもりはない。「精度を高めたい。力まず、バッターのタイミングを外したり、打たせて取る投球を突き詰めていきたい」とさらなる技術の向上で大役をつかむ。
今季の目標は「2ケタ勝利」と「規定投球回のクリア」。3月25日の開幕戦(対
阪神、京セラドーム)に照準を合わせ、進化した姿を見せる。
写真=BBM