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巨人・岡本和真 王、野村に続く史上3人目の3年連続2冠へ突き進む四番/序盤戦MVP

 


 偉業に突き進む。不動の四番・岡本和真は、5月19日時点で打率こそ.239だが、リーグトップタイの12本塁打、同3位の29打点をマーク。本塁打&打点で王貞治野村克也に続く史上3人目の3年連続打撃2冠も視界にとらえる。

「何とか悪いなりにできている」と5月に入ってややペースを落としてはいるが、球界を代表する強打者の地位は揺るがない。4月後半には8試合で6本塁打を放った期間もあり、3・4月度は打率.264、10本塁打、25打点で四番の務めを果たした。月間MVPにも選ばれ、原辰徳監督も「大黒柱の1人ですから」と全幅の信頼を寄せている。

 主砲の一振りが試合を動かしたのは、5月4日の広島戦(マツダ広島)だ。3点を追いかける6回無死一、二塁、カウント3-0から九里亜蓮が真ん中に投じたチェンジアップを左中間へ運ぶ同点の11号3ラン。チームは3回から3イニング連続で本塁憤死が続くという悪い流れがあったが、この一発を機に勝ち越しに成功し、連敗を4で食い止めた。「この打席は何とかしたい! と思っていった。最高の結果になってよかった」と胸を張った。

 坂本勇人を欠き、吉川尚輝も一時離脱を強いられるなどチームは苦しい戦いが続く。「目の前の1試合、1試合をしっかりやっていきたい」と岡本和も必死だ。主砲の結果がチームの勝敗に大きな影響を与える。それが四番の宿命であると、岡本和は知っている。

写真=BBM
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