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オリックス・杉本裕太郎 渾身の昇天ポーズを「いつかは自分がみんなのために」/チームリーダーの決意

 


『ラオウ』の愛称で親しまれる杉本裕太郎が今季から選手会長に就任し、円陣の中心で存在感を示している。

 昨季まで2年間は青学大時代のチームであり、後輩の吉田正尚が選手会長を務めていたが、昨年12月にポスティングシステムを利用してのメジャー・リーグに挑戦すると、レッドソックスに入団が決まり、バトンを受け継いだ。

「優勝、日本一、ときているけど、自分たちのできることを精いっぱいやっていくしかない。正尚がいなくなったのは、寂しいけど、シーズンが始まればそんなことは言っていられない。みんなで一つになって頑張るだけです」

 2021年には秘めた才能を一気に開花させ、プロ入り自己最多となる32本塁打を放って、パ・リーグの本塁打王に輝いた。だが、ブレークを果たして挑んだ昨季は、開幕直後から打撃の状態が一向に上がらず“2年目のジンクス”に陥った。

 それでも懸命に前を向いた。

「最後、なんとか笑っていられるようにしたい」

 本拠地の試合後は京セラドームにあるサウナで福田周平宗佑磨ら、仲間と打撃について語り合った。新選手会長は、まっすぐ前を向いて話す。

「みんなから力をもらっている。いつかは自分がみんなのためになれたら」

 今季はFA移籍で西武から森友哉が加入した。

「今までは敵だったけど、味方になれば心強い。友哉にも貢献してもらいたいし、自分もより一層頑張れるようにしたい」

 リーグ3連覇&2年連続日本一に導き、渾身の昇天ポーズを決める。

写真=BBM
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