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中日・柳裕也 弱いドラゴンズに終止符を!/チームリーダーの決意

 


 新選手会長としてマイクを握った。2月の沖縄春季キャンプスタートを翌日に控えた1月31日。チームの宿舎で首脳陣やスタッフ、チームメートを前に口を開いた。

「弱いドラゴンズはもう終わりにしましょう」

 その後は、名前を出して鼓舞する。背番号3の高橋周平らの名前を挙げて「中堅(選手が中心)で頑張っていきましょう」。WBC日本代表に選ばれ、のちに世界一に輝く高橋宏斗は20歳。中堅、若手の団結でチームを底上げしたかった。

 スタートがマイクなら、キャンプの締めはスクラムの呼び掛けだった。2月26日の北谷球場。立浪和義監督や首脳陣、スタッフ、選手たちが輪をつくると、柳はあいさつ。最後に「例年は一本締めで締めるところではありますが、これからシーズンが始まるので気持ちを一つにする意味も込めてスクラムを組みましょう」と呼び掛けた。

 肩を組み合い、マウンドを中心に輪ができた。「腹の底から声を出してください。今年みんなで気持ちを一つにして頑張っていきましょう。さあいこう!」。声を張り上げた。

 自身は2年ぶり3度目の2ケタ勝利を狙う。昨秋から、シュート習得に取り組んだ。自主トレ、春のキャンプ、オープン戦で投げて「勝負できるボールになってきていると思います」とコメント。一定の手応えを感じている。

 明大時代に主将を務めチームをまとめた。プロ7年目で、同学年の京田陽太(DeNA)から託された選手会長の肩書。チーム一丸となって勝ちたい。今季初登板は本拠地バンテリン。幸先の良いスタートを切りたい。

写真=BBM
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