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日本ハム・五十幡亮汰 盗塁王奪取へカギは出塁率/目指せ! 初タイトル

 

球界随一の韋駄天が塁に出ればチームの得点力もアップする


 五十幡亮汰は3年目で初めて、万全のコンディションで開幕を迎えた。突出した俊足ぶりは誰もが認めるところ。過去2年の悪夢を振り払い、故障なくシーズンを戦い抜けば、初の盗塁王も手に届くと言い切れる。そんな周囲の期待度の高さは、新庄剛志監督の発言からも明らかだ。パ・リーグ6監督が一堂に会した開幕前のオンライン会見で、今季のキーマンを問われた指揮官は、松本剛とともに「センターの五十幡君が塁に出て、どれだけ走ってくれるか」と、五十幡の名前を挙げた。

 エスコンフィールド北海道のこけら落としとなった楽天との開幕3連戦は、すべて九番・中堅でスタメン出場。初の開幕スタメンとなった3月30日の初戦と4月1日の2戦目は3打数無安打。打席に立ったのは7度あったが、犠打が1打席であとの6打席が凡退。そのうち3打席が三振だった。それでも4月2日の3戦目は1打数無安打ながら2盗塁を記録。5回の四球、7回の死球で出塁すると、すかさず二盗を決めた。

 初タイトル奪取へのカギは出塁率となる。開幕3試合で2盗塁は上々だったが、犠打を除く9打席で2打席しか出塁できなかったとも言える。塁に出ればチャンスとなり、盗塁数だけでなくチーム得点数も増えていくことは必至。だから、昨秋キャンプから「まずは塁に出ること」と、本人も自覚する。自身が目指す盗塁王だけでなく、新庄監督が目指すチーム自体のスタートダッシュも実現させるには、これまでは本領発揮できなかった“神足”をシーズン序盤から覚醒させることが条件だ。

写真=BBM
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