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春季群馬県大会
昨夏の甲子園優勝校が昨秋に続く初戦敗退

故障明けの高橋光成[前橋育英高]
登板機会なく照準は「夏一本」


 春季群馬大会が4月12日に開幕し、昨夏の甲子園優勝校・前橋育英高が樹徳高との初戦(2回戦)で7回コールド敗退(0対8)を喫した。相手は夏2度の甲子園出場実績があり、昨秋は県4強。同夏は準決勝で前橋育英高に敗れていた(1対5)だけに、発奮材料がそろっていた。前橋育英高・荒井直樹監督も「力のあるチーム」と警戒していたが、まさかの大敗だ。新チーム結成後、昨秋の県大会も初戦(2回戦、対太田工高)で姿を消しており、ノーシードで夏を迎える。

 敗因は明らかだ。2年生エースとして昨夏、全国3957校の頂点に立った148キロ右腕・高橋光成(3年)が登板できなかった。アクシデントが起きたのは1月25日。バント練習中に右手親指を骨折。手術後は地道なリハビリも、弱音を吐くことはなかった。父・義行さんは明かす。「かえって、家族の方が心配していたかもしれません。本人は我々に気を使わせないようにしたのか『他に鍛えられるから』と前向きでした」

▲前橋育英高は県大会2回戦で、樹徳高に7回コールドで初戦敗退[0対8]。1月25日の親指骨折から実戦復帰したばかりのエース・高橋[右から2人目]は登板機会なく、悔しそうに試合後の整列に並んだ[写真=中島奈津子]



 故障する前からもともと、冬場はトレーニング期間に充てており、より一層、中身の濃いメニューに切り替えた。清水陽介コーチは言う。「下半身は使えたので、体幹、インナーマッスル、内転筋、股関節を鍛えることができました。体重も5キロ増(90キロ)。肩、ヒジを休めることができましたし、プラスにとらえています。監督とも・・・

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