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巨人・澤村拓一は、あの村山実さんにならって新球ではなく“温故知新”で旧球をとことん磨くべきでは?

 

投げっぷりは素晴らしいが、それが勝利に結びつかない澤村。それを脱却するために得意のスライダーにとことんこだわるのも、一つの手かもしれない/写真=荒川ユウジ


 こういう仕事をしていると、プロ野球の特定の選手をひいきにするということはまったくない。筆者の判定基準は、「いい選手」か「悪い選手」か、この単純な二分法である。好きか嫌いかというのは、とりあえず棚上げ。そうでないと仕事にならないからだ。

 とはいっても、自分の好みというのはどうしても出てしまう。いまのプロ野球だと、巨人澤村拓一投手のことが気になって、気になって仕方がない。中大時代の連投、連投、また連投の姿にホレ込んで以来の「澤村ファン」。とにかく“投げっぷり”がすごくいいのだ。往年の“ザトペック投法”の村山実さん(元阪神)を思わせる全球全力投球で1試合を投げ抜く。

 これで投げるたびに勝つ――となったら、まるでかわいげがないのだが・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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