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''37歳にして初のタイトル獲得となった。韓国のセーブ王、呉昇桓が抑え専任として新加入し、福原のセットアッパーとしての考え方がよりシンプルになった。「スンファンにつなぐ」。それにより重ねたホールドポイントは42。2人で、そしてチームで獲得した初タイトルだ
取材・構成=椎屋博幸 写真=BBM

呉昇桓の存在が大きく精神面に影響された


──最優秀中継ぎのタイトル獲得おめでとうございます。

福原 ありがとうございます。

──ここ4年間セットアッパーを任されています。このポジションの難しさというのはどういうところでしょうか。

福原 8回の勝っている場面で、しっかり抑えにつなぐ役目なので、ここで逆転されてしまうと、勝ちがなくなる。しっかり勝っている状況でつなげなければいけないというプレッシャーがありますね。打たれることで、頑張って投げてきた先発投手の勝ちを消してしまうし、打った打者の貢献もなくなりますからね。

──8回という、少し特殊なイニングでのお仕事です。

福原 抑えはチームの勝ちをしっかりつかむ投球をすることですが、セットアッパーはより確実に抑えにつなぐ仕事です。そういう部分で、抑えとは少し違うプレッシャーではありますね。「つなぐ」という部分で。ここでつなぐと勝つ確率がより高くなりますからね。終盤ということもあり、打たれると負ける可能性も大きくなる。そういう部分での大変さはありますね。

──今年は、しっかりした抑え投手、呉昇桓(オ・スンファン)がいました。

福原 この違いが大きかったですね。今年は特にスンファンに「つなぐ」という意識だけで良かったですからね。去年は久保(康友=現DeNA)が初めて抑えをするということで、経験がない分、こちらもサポートしなければ、というプレッシャーもありましたから。だから、今年は、どういうふうにスンファンにつなぐかしか考えていなかったですね。一番は三者凡退でスムーズにつなぐことですが、最悪勝った状態でつなぐことだけを考えマウンドに上がっていました。

呉昇桓がしっかりと抑えていただけに、絶対に打たれてはいけないというプレッシャーもあった



──頭の中がシンプルになった感じですね。

福原 そういう感じです。特に今年は・・・

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