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Vol.20 糸原健斗[明大・内野手]

 

昨年、東京六大学リーグ春秋連覇を達成した明大で中心的役割を担っている万能型プレーヤーだ。あらゆる打順を経験し、守備も内野の複数ポジションをこなす。平均点から抜けたものが出てくれば、上のレベルでもチームに欠かせぬ存在となれそうだ。

 その得点が示すとおり、すべては一定レベルを上回っているものの、まだ自らの特徴を出せているとは言いがたい。何か一つでもアピールできるものを身に付けたいところだ。

 そのタイプを考えれば「二番打者」だろうか。構えが小さくコンパクトな打撃フォーム(8.5点)を駆使している。ただ、タイミングを手で取っているようにも見受けられ、軸足(左足)の蹴りが弱いため、力強さ、シャープさに欠ける傾向がある。投手の投げる球に対しては、当てにいくことなく、インパクトで強くたたくことを意識したい。コースに逆らわずに打つ技術は持っているので、今後は下半身を使った強いスイングを身に付けるべきだろう。

 打席では無理に突っ込むことなくボールをしっかりと見極めることができ、選球眼(8.5点)に関しては優れた能力を持っていると言える。確実に四球を選ぶことで、チームの得点力アップにも貢献している。



 内野守備(8.5点)では三塁、二塁を任されている。三塁守備では腰を低くして打球に入ることができ、順方向、つまり5-4-3のダブルプレーにおいてはスムーズな動きができている。課題は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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