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阪本大樹(大阪ガス・投手) 抜群の安定感に加え高いゲームメーク能力

 

実戦派――。この言葉がぴったり当てはまる。関大4年時に選出された侍ジャパンでは、日米大学選手権で敢闘賞。同秋の関西学生リーグでは連続イニング無失点記録を更新。早くから社会人入りを表明し、1年目から飛躍を遂げ、今年は主戦としてチームを勝利へ導いていく。
取材・文=小中翔太

入社1年目の昨シーズンは都市対抗、日本選手権[写真]のマウンドを経験。左袖には都市対抗優勝を意味する、黒獅子エンブレムが映える/写真=太田裕史


「170にしといてください……。本当は169ですけど(苦笑)」

 プロフィルを確認するため、最初に身長を聞いたところ、初対面のドラフト候補生から返ってきた第一声はこれだった。

 大阪ガスに所属する阪本大樹は、モノマネはお手の物という芸達者で、飲み会では盛り上げ役を買って出る。関西風の言葉で表すと「ちょける」という表現がぴったりな性格の持ち主、細かいことには動じない図太い神経はプロ向きだ。

 そんなお調子者もマウンドに上がれば安定感抜群。4年夏には侍ジャパン大学日本代表の一員として日の丸を背負い、日米大学野球選手権で敢闘賞を受賞した。秋には5試合連続の完封勝利を挙げ、62イニング連続無失点とリーグ記録を更新して、チームを優勝へと導いた。MVP、最優秀投手、ベストナインのタイトル3冠に輝いたこのシーズンは67イニングで、わずか4四死球しか与えなかった。

 大阪ガスでも入社1年目の昨年、都市対抗2試合で先発マウンドを任され・・・

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