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石黒佑弥(JR西日本・投手)高速クイックを武器とする151キロ右腕の成長曲線「レベルが上の選手に、 自分のボールが どれだけ通用するか試したい」

 

7月18日に開幕する第93回都市対抗野球大会で、JR西日本(広島市)の4年ぶり5回目の出場の原動力の一人となった。高卒3年目で飛躍した理由を迫る。
取材・文・写真=寺下友徳

高校3年夏は県大会2回戦で東邦高に勝利。この年のセンバツ優勝校からの白星に、大きな衝撃を与えた


 2019年7月13日。春日井市民球場のスタンドはざわめきが止まらなかった。

 石川昂弥(現中日)を擁して同年春のセンバツを制した東邦高が、星城高との愛知大会2回戦で敗退。しかも、3対10の8回コールド負けという結果は衝撃を与えた。あの夏から3年。当時の星城高のエースだった石黒佑弥はJR西日本に在籍して、入社3年目を迎えた。背番号20は「あれはたまたまですよ」とにっこり微笑んで振り返った。高卒3年目の151キロ右腕は、飛躍的な成長を遂げている。

 石黒のフォームには特長がある。中学時代までの捕手経験をベースに「セットポジションからトップ入れるスピードには、自信を持っている」クイック技術だ。始動からミット到達まで常時1秒1台。「超高速クイック」には、あるNPBスカウトも驚きの表情を隠さない。

「このタイムは・・・

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