若い世代の台頭が著しいDeNAにあって、頼れる兄貴分として存在感が光る。今季は代打で勝負強さを見せ、チームの窮地を救ってきた。今年32 歳を迎える下園は代打に生きることを静かに決意。プロの第一線でプレーするために何が必要か──考え抜いた男の選択だった。 写真=BBM キャンプは二軍スタート、「出来過ぎ」の序盤戦
さわやかな笑顔を浮かべ、
下園辰哉は首を横に振った。
「まあ、出来過ぎです……。正直、こんなにうまくいくとは思っていなかったですから」 苦労の味を知る男の本音だろう。37試合で打率.327、1本塁打、11打点。2016年の成績だ。
「自分が思っていた場所より、はるか先のところにいます。ほんと、出来過ぎで……」 プロ10年目の31歳。右手をひらひらさせながらギャップを表現し、想定外の活躍だと謙遜の言葉を繰り返した・・・
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