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ファームから熱き魂で挑む! 進撃のHOPEたち

DeNA・深沢鳳介 噛み合い始めた精密機械「フォームの似ている平良さんと試合をつくれる大貫さんのハイブリッドに」

 

近未来の一軍先発ローテーション候補だ。専大松戸高から昨季ドラフト5位で入団。1年目は体力づくりに励みリリーフ登板のみも、今季はファームで先発として稼働を続ける。「ハマの精密機械」を目指すサイドハンドの歯車が噛み合い始めた。
取材・構成=武石来人 写真=藤井勝治、菅原淳、YDB

DeNA深沢鳳介[投手/2年目/19歳]


 入団2年目にして5月17日以降QS率80%と先発ローテーションの役目を果たしている右腕。これも1年目の取り組みや身近な手本となる先輩の助言が心身ともになじんできた証しだ。

──7月2日現在、チームトップタイの4勝を挙げています。今季、ここまでを振り返っていかがですか。

深沢 いいピッチングができたときと、野手の方に助けてもらったときとがあるので、自分では防御率をもっと下げたいなと思っています。

──とはいえ5月17日以降では防御率1.78と安定しています。

深沢 それでもまだシーズンでの防御率は3.50くらい(3.61)なので、もっと頑張りたいなって。

──今、数字が上がってきている要因はどのあたりに。

深沢 そうですね。1年目にやっていた体力づくりの部分が投球にだんだんとマッチしてきたというか。強くなった体にも慣れてきて、体力だけではなく、投球技術も上がってきたからかなと。

──体のどのあたりが強くなった?

深沢 1年目から継続して下半身の強さを重点的にやっていて、そのパワーを投球の並進運動(捕手方向へ体を移動させる動きのこと、踏み込む足が地面に着くまでを指す)に生かすように意識しています。

──プロに入ってから、大きく変えたところはありますか。

深沢 投球フォームはそんなには変えてないんですけど、使っている変化球は結構変わりましたね。カットボールは高校時代に全然投げていなかったですし、今、落ち球として使っているスプリットも当時はチェンジアップだったので。

──深沢投手はチームでも貴重なサイドハンドですが、今季一軍でも活躍している同じサイドハンドの平良拳太郎投手は良いお手本ですよね。

深沢 そうですね。自分の中では・・・

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