週刊ベースボールONLINE

プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説61】来日時、釣竿を持って空港に現れた“ライオン丸”【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

シピン[1972−77大洋→78−80巨人/内野手]


大洋・シピン


 マイナーのハワイ・アイランダースにいた元ヤンキースの正三塁手・ボイヤーを大洋が獲得した際、ボイヤーの勧めで獲得したのが、同じくアイランダースの正二塁手だったジョン・シピンだ。

 シピンはメジャー昇格を目標にしていたので、かなり渋ったが、結局1972年のオープン戦途中に来日。なぜか釣竿を1本持ってきた。服装も長髪にヒッピーのような派手な格好で、出迎えに来た大洋の関係者を驚かせている。

 どうやら観光気分での来日だったようで、遠征先では夫人とともにカメラを持って観光地を回り、パシャパシャ撮っていた。

 わがままなところはあったが成績はしっかり残した。打率3割前後、ホームラン25本前後をキープし、強肩を生かしたセカンド守備も絶品。長髪とヒゲの風貌もあり、子ども向けのドラマから取って“ライオン丸”と言われた。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング