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週刊ベースボール60周年記念企画

永田雅一オーナーとベンチとのホットライン/週べ1963年4月15日号

 

 今年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。

山内以九士を知っているか


表紙は左上から時計回りに巨人長嶋茂雄、南海・野村克也、西鉄・稲尾和久、国鉄・豊田泰光



 今回は『1963年4月15日号』。定価は40円だ。
 開幕目前号とあって、各チームの直前情報がいろいろ載っているが、55年後のみなさんが面白いと思うだろうという記事はあまりなかった。若干短めです。

 大毎の名物オーナー、永田雅一が東京スタジアムのオーナー室とベンチに直通電話を設置したらしい。永田は言う。
「試合中でも作戦とか選手を代えろとか、そんなバカなことはしっこない。監督に任せているのだから。ただ、見ていて交代なんかのときに、まだるっこしいときがある。それがさっと交代すると気持ちいいですよ。そういうことを注意するわけです。それ以上しません」

 十分、うっとうしいが、いましているという噂の球団もある。

 地味ネタだが、セ、パの記録員を特集したページもあった。
 セは有名な山内以九士。元祖・記録の神様、野球殿堂にも入っている。

 もともとは松江の呉服屋の長男だったが、早くから記録の面白さに目覚め、慶大時代は野球部に籍を置きながらも、ほぼスコアラーの仕事をしていたという。

 その後、公式記録員となり、編み出した打率早見表、「ベースボール・レディ・レコーナー」はアメリカより優れていると話題になっていた。
 
 ではまたあした。

<次回に続く>

写真=BBM
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