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東京スポニチ大会

スポニチ大会優勝の日本新薬で新人賞を獲得した福永裕基が活躍できた理由/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

3月11日から5日間にわたって開催された第74回JABA東京スポニチ大会。15日に準決勝、決勝が行われ、日本新薬が3年ぶり2回目の優勝を果たしました。週刊ベースボールONLINEでは、同大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

大舞台で貴重な本塁打


 社会人野球の球春到来を告げる「第74回JABA東京スポニチ大会」が3月15日に幕を下ろしました。今年は日本新薬が頂点に立ち、3年ぶりの優勝を飾りました。

優勝を果たした日本新薬


 監督就任後、初優勝となった吹石徳一監督は「やっぱり勝つとうれしいね!」と笑顔を見せ、「毎年、京都は寒くて1月中はグラウンドが使えない。今年は暖かくて例年よりもバッティング練習ができた。とにかく打ち込んだ。これが良かったのでは」とチーム優勝の要因を語りました。

 チームの中で最も奮闘したのが、新人賞を受賞した福永裕基選手です。

日本新薬・福永裕基


「いい場面で使ってくれると信じ、そのために準備を重ねてきた」と話す福永選手。迎えた三菱日立パワーシステムズとの準決勝では8回裏に代打で打席に立ち、決勝2ラン。東芝との決勝でも7回裏に代打で登場し、ソロ本塁打を放つなど、新人らしからぬ集中力でチームの優勝に大いに貢献しました。

 しかし、活躍の裏には社会人野球のレベルの高さに苦悩した日々があったそうです。

「学生時代より野球に打ち込める時間が増えたものの、社会人野球のピッチャーはレベルが高くてオープン戦ではまったく結果が残せなかった。対応の仕方が分からず悩んでいました」

 そんなとき、声を掛けてくれたのが、専大の先輩であり、自身も準決勝で勝ち越し3ランを放った濱田竜之祐選手でした。

「『そんなに気にするな。公式戦で打てば良いんやから』と言われたことで、公式戦で打つことが大事なんだと前向きに考えることができました。打席に入るときも『1打席しかない』と集中することができた。濱田さんの言葉がとても励みになりました」と先輩へ感謝の気持ちを聞かせてくれました。

 先輩の言葉に後押しされ、好成績を収めることができた福永選手。日本新薬のプレースタイルでもある“守り勝つ野球”を体現できるよう、打撃面だけでなく守備面にも力を入れていきたいと今後の抱負を語る姿にたくましさを感じました。

 スポニチ大会を優勝した日本新薬は、秋に開催される日本選手権への切符を手に入れました。吹石監督は「激戦の関西地区予選を乗り越えることができたので、都市対抗予選に向けて余裕を持って挑めそう。選手には心から『おめでとう』と言いたい」と顔をほころばせていました。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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