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球界デキゴトロジー/4月14日

“甲子園の申し子”が聖地でプロ初勝利をマーク(2013年4月14日)

 

ウイニングボールを手にする藤浪


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2013年4月14日だ。

 2日前の12日に19歳となった若武者は、やはり“甲子園の申し子”だった。前年、春夏で甲子園を制した男がそのマウンドで躍動した。藤浪晋太郎。虎ファンが待ち望んだ地元・阪神のドラフト1位。ここ数年低迷する阪神の救世主として多大な期待をかけられてきた。だが、藤浪はマイペース調整を続け、先発ローテの3番手で開幕一軍入りを決めた。

 プロ初先発は3月31日。ドラフト制導入後の高卒ルーキーとしては史上最速となる開幕3試合目での先発登板だったが、負け投手に。2度目の登板は前日の雨天中止の影響で、中継ぎ調整登板で初勝利はお預けとなっていた。

 満を持しての甲子園初お目見えとなった14日。DeNA相手に「調子自体はそれほど良くなかった」という藤浪だが、力むことなく腕をしなやかに振り、低めコントロール。最速152キロの速球を軸に6回92球5安打4奪三振無失点に抑え、プロ初勝利。この年の高卒ルーキー一番乗りとなった。

写真=BBM
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