昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。 大リーグ並みのセックス管理?
今回は『1968年2月19日号』。定価は60円。
西鉄で
池永正明とともにエース候補と期待された
尾崎正司。途中、投手から野手に転向したが芽が出ず、退団となった。
クビではなく、自分からだった。67年の契約更改の席で突然、
「やめさせてください」
と言った。理由を聞くと、「プロゴルファーになりたい」という。
尾崎がゴルフを覚えたのは66年冬からだという。すぐ夢中になり、練習をすっぽかしてゴルフ場に出かけるようになったのが球団にばれ、「勝手なことをしたらトレードに出すぞ」としかられ、9月にはゴルフ禁止令が出されたという(松坂に似てる?)。
球団からは「高い契約金をもらいながらやめるのは契約違反だ、金を返せ」と怒鳴られたらしいが、意思は変わらず。ついに球団も認め、任意引退となった。
尾崎は言う。
「なんといわれても野球は嫌だった。いやなものを続けていてもうまくなるわけないもんね。これからが僕の本当の人生のような気がしているんだ」
東映・
大下弘監督がキャンプへの夫人同伴を許可したという記事があった。日本初の試みとされているが、その記事の見出しが、
「やっと始まる! 大リーグなみのセックス管理」
大先輩編集者の仕事とはいえ、正直、なんのこっちゃ、だ。
では、またあした。
<次回に続く>
写真=BBM