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【第31回IPI軟式野球リーグ/最終節】 JBSが劇的サヨナラで悲願の初優勝!

 

サヨナラのベースを踏んだJBS鳴海が手を広げてチームメイトの祝福に応えた


 先端IT関連優良企業7社が、優勝の栄冠を目指す第31回IPI軟式野球リーグ大会、最終節となる7日目が10月22日(日)に横浜スタジアムで行われた。

 勝利したのはJBS、AAS、ESCOの各チーム。JBSは、同点で迎えた最終回に劇的なサヨナラ勝利をあげ、見事今シーズンの優勝を果たした。また、ESCOは初回から打線が大爆発し大量得点で勝利し準優勝。AASは開幕戦以来の白星で優秀の美を飾り、来年に弾みをつける形となった。

 交流戦では、IKIがACTISと対決。池谷が5回を投げきり7-1で勝利した。また、リーグ外チームの対決となったSALESFORCE対FSASはSALESFORCEの投手陣が見事な投手リレーを展開し、4-1でFSASを下した。

 他リーグ参加チームとの交流戦など、新たな取組を行った今季。以前に増してチームの実力が拮抗する中、来季はどのチームが栄冠に輝くのか。30年を超える歴史あるリーグとなったIPI軟式野球リーグ大会から今後も目が離せない。

SRA 1-2 JBS 劇的な幕切れ! JBSがサヨナラ勝ちでシーズン優勝を決める


1回表に失点した直後の裏の攻撃、JBS石黒の同点適時打でチームに勢いをもたらした


 初回、SRAは先頭の末光が内野安打で出塁、パスボールの間に3塁まで進塁すると3番梶原がタイムリーを放ち幸先よく1点を先制する。しかしその裏、JBSも2死から鳴海がエラーで出塁すると5番の石黒がタイムリーを放ちすぐさま同点に追いつく。その後は、SRA丸岡、JBS井手の両先発が粘りの投球でスコアボードに0を並べる見事な投手戦を展開に。

SRAの末光は2安打に加え、走塁でもJBSを苦しめた


 そして迎えた最終回、JBSは先頭の鳴海がヒットを放つと守備の連携が乱れる間に一気に3塁を陥れると、本山の内野ゴロの間にホームに生還しサヨナラ。均衡したゲームを制したJBSが今季の優勝を劇的な勝利で決めてみせた。

【MIP=末光聖(SRA)、本山巧海(JBS)】

TDI 1-5 AAS 藤波が衝撃の先頭打者弾! AASが勝利で有終の美


AASはビッグイニングの3回裏、田部の適時打でダメ押しの5点目


 TDIは初回、1死満塁のチャンスを作るものの後続が打ち取られ好機をものにできず無得点で終わる。するとその裏、AASの1番藤波がレフトスタンドへ運ぶ衝撃的な先頭打者ホームランを放ち1点を先制する。

TDIは相手投手を攻略できない中でも松本は唯一の安打を放つ


 AASは3回にも満塁のチャンスで山本勇がタイムリー3塁打を放つなど4点を追加し試合を優位に展開する。一方のTDIは、最終回に相手の守備の隙を付き1点を返すもここまで。AASが開幕戦以来の白星をあげ、今シーズンを勝利で締めくくった。

【MIP=松本章吾(TDI)、藤波聖(AAS)】


SCSK 1-11 ESCO 4番が決めてみせた! 小堀の満塁弾などでESCOが勝利


ESCOの小畑は初回、2点適時打で打線の火付け役に


 初回、ESCOはヒットと四球などで満塁のチャンスを作ると6番の山本が冷静に四球を選び押し出しで先制。さらに、7番の小畑が2点タイムリーを放ちこの回一挙3特点。そして2回、ESCOは再び満塁のチャンスを作ると4番の小堀がレフトスタンドに満塁ホームラン。主砲の1発で大量リードを奪う形となる。3回にも根本、金子のタイムリーで3点を追加し試合を優位に進めるESCO。

SCSKの加藤は最終回の5回、粘り強いバッティングで出塁し一矢報いる得点に繋げた


一方のSCSKは、相手投手陣を打ち崩せず。最終回に谷がタイムリーヒットで一矢報いるも勝負あり。1-11でESCOが勝利した。

【MIP=谷隼也(SCSK)、小堀正和(ESCO)】

交流戦 IKI 7-1 ACTIS 貫禄の完投! IKI池谷が5回1失点の好投でチームを勝利に導く


IKIの池谷は3回までパーフェクトピッチングの安定感で勝利に貢献


 一足先に今季のリーグ戦を終え、最終節は交流戦となったIKI。リーグ屈指の好投手IKI先発の池谷は、被安打1四死球1奪三振5という素晴らしい内容でACTIS打線を寄せ付けなかった。一方の打撃陣も、初回に上釜がタイムリーを放つなど絶好調。3回には池谷が自らを援護するタイムリーを放つなど、効率よく点数を重ねていった。ACTISは、4回に吉田理がこの日唯一となるヒットを放ち1点を返すも反撃はここまで。7-1でIKIが見事勝利した。

【MIP=池谷昂紀(IKI)、吉田理記(ACTIS)】

交流戦 SALESFORCE 4-1 FSAS 田中(克)、寺田の見事な投手リレーで逃げ切り! SALESFORCEが白星を飾る


IKIの池谷は3回までパーフェクトピッチングの安定感で勝利に貢献


 過去にはIPIリーグ参加経験もあるFSASとSALESFORCEの試合となった交流戦は初回、SALESFORCEが相手のエラーなどで1・3塁のチャンスを作ると、捕手の悪送球の間に1点を先制。その後、5回まで両先発が要所を締める見事なピッチングで無得点のまま試合が進行する。再び試合が動いたのは6回、SALESFORCEは寺田のタイムリー3ベースなどで3点を追加しリードを広げる展開に。その裏、FSASは満塁のチャンスを作り内野ゴロの間に1点を返すも後続が続かず。最終回も三者凡退となりゲームセット。4-1でSALESFORCEが勝利した。


【第31回IPI軟式野球リーグ参加企業】
アイエックス・ナレッジ株式会社(IKI)
ウチダエスコ株式会社(ESCO)
株式会社エイエイエス(AAS)
株式会社SRA(SRA)
SCSK株式会社(SCSK)
情報技術開発株式会社(TDI)
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)

第31回 IPI軟式野球リーグ
●主催:IT SPORTS連盟
●後援:(株)ベースボール・マガジン社 週刊ベースボール/(一社)日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)
●協賛:協同乳業(株)/キリンビバレッジ(株)/ゼビオ(株)・(株)ヴィクトリア/フクダ電子(株)/ミズノ(株)
●協力:横浜スタジアム/大宮けんぽグラウンド/ナガセケンコー(株)

【IPI軟式野球リーグとは】
1991年に設立されたIT企業対抗軟式野球リーグ。野球を通じたIT企業同士の連携、社員の活性化、業界自体の認知度向上などを目的とする。今年で31回目を迎えている。

【今節の詳細はこちら】
IPI軟式野球リーグ公式HP
http://www.itsportsleague.jp/baseball/

文=山下貴將 写真=BBM
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