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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「人生の節目の選択 来季は二刀流でいきます!」

 

CSファイナル第2戦、菅野先発で必勝を期した巨人だが……


Uターン宣言


 誰の人生にも節目がある。俺にとっては高校入学、社会人入り、プロ入り、巨人移籍、そして現役引退時かな。

 62歳になった今、6つめの節目を迎えた。生まれ故郷、鳥取へのUターンだ。社会人(大阪のデュプロ印刷)で実家から離れ、広島入団で広島へ。前にも書いたことがあるが、1994年オフ、FAという節目に、ヨメが末期ガンで闘病生活にあった父親の看病のため、実家のある東京に戻りたいという事情も重なった。悩んだ末、在京の巨人を選び、家族で東京に移り住んだ。

 でも60歳を過ぎてあらためて思った。このままずっと東京で老後を過ごすのもどうかなって。野球は大好きだし、解説の仕事も好きだけど、若い解説者も出てきている。俺が俺がと、しゃかりきに仕事を受ける年齢でもないかなと思い始めた。

 実は俺ら夫婦は農業が好きで、嫁さんとも「いつかやってみたいね」とは言っていた。あとは釣りも好きでね。もっと近くに釣りができる場所があれば、いいなと思っていたんだ。

 考えてみたら、鳥取はどちらもすぐ手の届くところにある。これから生まれ故郷で、農業、釣り、ゴルフと、趣味の中で楽しく過ごす、ストレスがかからない生き方をしてもいいのかなって思ってね。実は・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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