熱烈なベイスターズファン、蒐集家として知られるやくみつる氏が、ユニフォーム特集に合わせ、コレクションの一部を紹介してくれた。中には選手から譲り受けた貴重なものもあるとか……? 取材・構成=依田真衣子 写真=椛本結城 1959年の大洋ホエールズキャップ これはキッズサイズのものなんですが、昭和34(1959)年の1年だけ使われたもののようです。地方の……三重県だったかな? 地元のおばあちゃんがブラウスを買うような洋品店のデッドストック(新品状態のまま眠っていた在庫)だったものを購入しました。こんなデザインのものがあるとは知らなかったけど、マークが「TW」ですからね。よく見ると「Taiyo」のロゴも付いています(右下)。昔は帽子やユニフォームを配布するなんてことはなかったし、ひいき球団の帽子をかぶる文化そのものがなかったような気がします。
巨人ファンばかりだったし、僕ですら、昔は巨人のものをかぶっていましたから(笑)。だからこの帽子を地方で見つけたときは、驚きでしたね。
佐々木主浩(横浜)のサイン入りユニフォーム これは本人からいただいたのではなく、購入したものです。木佐彩子アナウンサーが司会をやっていた、フジテレビの深夜の通販番組です。その番組はプレミア品、一風変わったものがよく売られていたんですけど、佐々木主浩がメジャー・リーグに行く前だったかな。そのときにこれが売られていて、すぐに購入しましたよ。そのころ、僕はベイスターズ関係の仕事もしていたので、のちに木佐アナに「買っちゃったよ」って言ったら、「どうして買うんですか、言ってくれればどうにかしたのに」って言われて(笑)。いやでも、ズルするのは怖いもん(笑)。本人が着用したものではないんですけど、サイズはたぶん本人サイズでしょうね。かなりデカいですから。
松原誠(大洋)の実使用ヘルメット これは本人着用のお宝ですよ。オレンジと緑のユニフォームだった時代の大洋ホエールズのヘルメットです。松原誠が、昭和52(1977)年にかぶっていたものです。当時、ホエールズではホームランを打つと、星のステッカーをヘルメットに貼る習慣があったんです。だからホラ、34個の星のシールが貼ってあるでしょう。キャリアハイの34本塁打を放ったシーズンのものですから、本来なら野球殿堂博物館行きくらいのシロモノですよね。このシールの風習は横浜大洋に入ってからも続いていたと思います。どうやって手に入れたかって? これはね、松原さん本人がくれたの。フフフフ(笑)。
[オマケ!]DeNAのポシェット 横浜ベイスターズが横浜DeNAベイスターズとなってから、“決別宣言”をした僕ですが、ベイスターズのことはずっと応援していますし、このバッグは買ったんですよ。バッグというか、バッグ付きのムック本(2019年、宝島社刊)ですね。そのムック本に、ももクロ(ももいろクローバーZ)の高城れにちゃんが出ていて。れにちゃんとはずっと一緒に同じテレビ番組に出演していた縁もあったので、これは買わなきゃマズいぞ、と(笑)。れにちゃんはベイスターズファンらしいんですけど、最近は
阪神の
佐藤輝明が、れにちゃんファンだって言って話題になってましたよね……。
[こちらも注目!!]YouTubeにて「やくみつるの秘宝館」公開中 今回掲載したようなお宝の数々を、やく氏本人がYouTubeで紹介する「やくみつるの秘宝館」が絶賛公開中だ。蒐集家で有名なやく氏のコレクションは野球だけにとどまらず、相撲や芸能界に関するものなど、多岐にわたる。業界の裏話も聞けちゃうかも!?
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