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センバツ出場校プレーバック

【北海(北海道)10年ぶり13回目】48年ぶりのベスト8に導いた2年生右腕の「柔」の快投

 

センバツ出場校のこれまでの試合を振り返る「センバツ出場校プレーバック」。第8回は北海。

玉熊将一は2年生ながら右腕エースとして北海をベスト8に導いた


第83回大会(2011年)
2回戦
北海1―0天理

 今大会の北海では、最速145キロを誇る剛腕・木村大成のマウンドに注目が集まるが、2011年春に見せた2年生エースの快投も忘れられない。

 1901年創部で北の古豪として名を馳せる北海は、当時創部1年目で甲子園出場を果たした創志学園(岡山)を相手に2対1で初戦突破。続く2回戦では強豪・天理(奈良)と激突したが、ここでも主戦右腕・玉熊将一の快投で天理打線をシャットアウト。虎の子の1点を守り切り、チームは48年ぶりの8強入りを決めたのだった。

 玉熊は走者なしの場面でも安定感を重視するためセットポジションを貫き、緩急とコーナーを突く頭脳的な投球を披露した。今大会の木村が「剛」であるならば、玉熊はまさしく「柔」のエースと言えただろう。いずれにしても、プロも熱視線を送る大型サウスポー・木村の全国デビューが待ち遠しい。


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