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裏方が見たジャイアンツ

香坂英典コラム 第58回 巨人軍ファンサービス部誕生秘話(後編)

 

河埜和正さん[左]をゲストに招いての“おやG”[右は筆者]


誰かがスカートの裾を……


 2005年に発足した巨人軍ファンサービス部。あれこれ書いていたら長くなったが、これが最終回となる。第1回のジャイアンツ情報発信基地「ステージG-キング」お披露目の目玉は、その年(06年)のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝トロフィーの展示だった。ジャビットもやって来て、チームジャビッツ21のダンスも賑々しく披露されたがそれはささやかで静かな雰囲気の船出であり、その姿は改革の柱として立ち上げたファンサービス部が手掛けた情報発信基地としてはとても寂しく映り、天下の巨人軍が拵(こしら)えたものとしてはとても滑稽なものにも見えたに違いない。イメージするならばオフィス街のランチタイムに開いている移動可能な飲食エリアにあるステージトラックという感じだった。広い22番ゲート前のスペースで始めた情報発信基地は人目にもあまりつかない規模で始まったのだ。

 時の外務大臣、政治家の田中真紀子氏の言葉……、「前に出ようとすると、誰かがスカートの裾を踏んづけている」……。僕は同じような心境だった。でも、僕のもうなりふり構わず頑張る決意は変わらなかった。

 やがてステージG-キングは年々進化し、のちには選手がファンの前に登場したり、毎試合前に行われる「ステージG-キング大抽選会」では選手直筆サイン色紙、ボール、グッズなどのほかに、試合前のグラウンドレベルで練習を見学できるツアーの参加券のプレゼントなど、シーズンを通してさまざまなイベントも並んで開催されるようになり、連日多くのファンが集まり、やっと認知されるようになる。何よりも生の選手と触れ合える場所というのがファンにとって新鮮だったようだ。

 次は何だ!

 ファンサービスとして何かを立ち上げれば予算が必要となる。そして、会社からの次の言葉は「お金は自ら稼げ」に変わった。そこで絞り出した案はOBトークショー「ブルペントークショー 集え! ジャイアンツおやG」だった。巨人軍には・・・

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