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山岡泰輔コラム

山岡泰輔コラム 第16回 パームの投げ方&覚え方「腕を緩むことなく振って、結果的にボールが抜けていけばOK」

 


 最後の変化球がパームです。ただ、実はパームを覚えて使い始めた順序は最後ではないんです。なぜ、この順番で紹介するかは、チェンジアップの応用でもあるから。分かりやすいように、ここでは『パーム』として説明するのですが、『2つの目のチェンジアップ』として僕は使っていて、連載5回目(2021年6月7日号)で紹介したチェンジアップよりも前に覚え、東京ガス時代のチェンジアップは今回、紹介する『パーム』を使っていたんです。

 使う頻度が減った理由は、プロのバッターはボールの回転を見て球種を判断し、スイングを始動する選手が多いからなんです。チェンジアップは回転数が少ないけど、ストレートと同じタテ回転の球種。でも『パーム』は、ほぼ無回転なんです。無回転だとストレートではないと分かってしまうため、プロに入ってから連載5回目で紹介した『チェンジアップ』を覚えたんです。

 覚えた順序と紹介する順番は前後しますが、どちらもチェンジアップとして使っているということを、まず説明しておきます。『チェンジアップ』となぜ回転が異なるのかは、握り方、投げ方を読んでもらえれば理解してもらえると思いますが、回転を見て判断するバッターが多くはないアマチュア、特に中学、高校生は『パーム』をチェンジアップとして覚えても良いと思うので参考にしてください。

【握り方】小指と親指の2本で


 握り方はシンプル。親指と小指を・・・

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山岡泰輔の変化球ノート

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多彩な変化球を巧みに投じる右腕が“変化球の極意”を明かしていく不定期連載コラム。

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