歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- “事件”の顛末 81年の宇野。遊撃手ながら打率.282、25本塁打、70打点をマークした プロ野球の歴史を振り返るとき、“事件史”というカテゴリーがある。乱闘や契…