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侍ジャパンの精鋭たちが迎え撃つのが、8年ぶりの来日を果たすMLBオールスターチーム。NPBでトップに君臨していた男たちや、ア・リーグとナ・リーグの両首位打者などが顔をそろえた強力な布陣を紹介しよう。
写真=AP、※選手は11月1日時点での参加予定メンバー

 11月1日に岩隈久志が参加を表明し、さらに強力になったMLBオールスターズ。写真つきでは紹介し切れなかったものの、ほかにも強力メンバーが多数集結している。

 キューバ出身のヤシエル・プイグ(ドジャース)は“猛獣”と称されるパワーあふれるプレーが魅力の23歳。亡命失敗を繰り返しながら2年前にメキシコに上陸し、昨年にメジャー・デビューを飾った旬のスターだ。「イチローのファンだ」と自称しており、訪日を待ち望んでいた一人でもある。

 同日時点で発表されているのは岩隈を含めて18名。出場選手は日本と同様に28名が予定され、この号が発売になっているころには追加メンバーが発表されている見込みだ。全体的に今季、キャリアハイの数字を残した伸び盛りの選手が多く、3年後の第4回WBCで各国代表に加わる選手も含まれていることだろう。覇権奪回を目指す侍ジャパンの未来を占う対戦となりそうだ。

 実力者ぞろいのチームを束ねるのが、上原浩治田澤純一が所属するレッドソックスで指揮を執るジョン・ファレル監督。レッドソックス監督1年目の13年にはチームをワールド・シリーズ制覇に導いており、その手腕も必見だ。

岩隈久志[マリナーズ・投手]




■191cm95kg
■右投げ右打ち
■2014成績=28試合 15勝9敗0セーブ 防御率3.52 179回 154奪三振

 今季はチームトップの15勝を挙げ、昨季にはサイ・ヤング賞の記者投票でア・リーグ3位となるなど、メジャーを代表する先発投手の一人となった。「オールスターチームに選ばれてとても光栄。日本で投げるのが楽しみ」と気合は十分。3年間のメジャーでの進化を見せ付ける。

ロビンソン・カノ[マリナーズ・内野手]




■183cm95kg
■右投げ左打ち
■2014成績=157試合 595打数187安打 打率.314 14本塁打 82打点10盗塁

 2010年から5年連続でオールスターに出場しているメジャー屈指の内野手。メジャー2年目の2006年に打率.342をマークすると、メジャー10年目の今年までに8度の打率3割を記録している。2013年の第3回WBCではMVPに輝いており、若きサムライ投手たちとの対戦は必見だ。

ホセ・アルトゥーベ[アストロズ・内野手]




■168cm79kg
■右投げ右打ち
■2014成績=158試合 660打数225安打 打率.341 7本塁打 59打点 56盗塁

 公称168センチはメジャー・リーグ最小だが、サイズを疑問視する声は今季の活躍で消えただろう。球団記録となる今季ア・リーグ最多の225安打を放ち、打率、盗塁もリーグ最高。この3部門で同時にトップとなったのは2001年のイチロー以来だった。世界屈指のスピードスターが日本を駆け巡る。

ブライス・ハーパー[ナショナルズ・外野手]




■191cm101kg
■右投げ左打ち
■2014成績=100試合 352打数 96安打 打率.273 13本塁打 32打点 2盗塁

 16歳にしてスポーツ専門紙の表紙を飾った天才児。2010年ドラフトで全米1位指名を受け、2012年にメジャー・デビュー。1年目から打率.270、22本塁打とその才能を発揮し、新人王にも選ばれた。未来のメジャー・リーグを背負って立つであろう、22歳の怪童から目が離せない。

和田毅[カブス・投手]




■180cm81kg
■左投げ左打ち
■2014成績=13試合 4勝4敗0セーブ 防御率3.25 69回1/3 57奪三振

 アメリカに渡って3年目の今季、メジャー・リーガーとして歩み出した。開幕時はマイナーだったものの7月8日にメジャー昇格。同28日にメジャー3度目の先発で念願の初白星を手にした。8月24日のオリオールズ戦では6回までノーヒットノーランの好投。最高の凱旋登板で、上昇の1年を締めくくる。

ジャスティン・モーノー[ロッキーズ・内野手]




■193cm99kg
■右投げ左打ち
■2014成績=135試合 502打数160安打 打率.319 17本塁打 82打点 0盗塁

 ツインズ在籍時の2006年にア・リーグMVPに選ばれるなど、順調に積み重ねていたキャリアが一転したのが2010年。二塁へのヘッドスライディングで相手野手のヒザに頭を強打し、脳震とうを起こした。後遺症に悩まされていたものの、ロッキーズに移籍した今年、ナ・リーグ首位打者となり復活を果たした。

その他の参加予定選手(11月1日現在)


クリス・カプアーノ[ヤンキース・投手/左投左打]
40試合 3勝4敗0セーブ 防御率4.35 97回1/3 84奪三振

ランディ・チョート[カージナルス・投手/左投左打]
61試合 2勝2敗0セーブ 防御率4.50 36回 32奪三振

ジェレミー・ガスリー[ロイヤルズ・投手/右投右打]
32試合 13勝11敗0セーブ 防御率4.13 202回2/3 124奪三振

サルバドール・ペレス[ロイヤルズ・捕手/右投右打]
150試合 578打数150安打 打率.260 17本塁打70打点1盗塁

エバン・ロンゴリア[レイズ・内野手/右投右打]
162試合 624打数158安打 打率.253 22本塁打91打点5盗塁

ベン・ゾブリスト[レイズ・内野手/右投両打]
146試合 570打数155安打 打率.272 10本塁打52打点10盗塁

エリク・アイバー[エンゼルス・内野手/右投両打]
156試合 589打数164安打 打率.278 7本塁打68打点16盗塁

アルシデス・エスコバル[ロイヤルズ・内野手/右投右打]
162試合 579打数165安打 打率.285 3本塁打50打点31盗塁

カルロス・サンタナ[インディアンス・内野手/右投両打]
152試合 541打数125安打 打率.231 27本塁打85打点5盗塁

ルーカス・デューダ[ドジャース・内野手/右投左打]
153試合 514打数130安打 打率.253 30本塁打92打点3盗塁

ヤシエル・プイグ[ドジャース・外野手/右投右打]
148試合 558打数165安打 打率.296 16本塁打69打点11盗塁

アダム・ジョーンズ[オリオールズ・外野手/右投右打]
159試合 644打数181安打 打率.281 29本塁打96打点7盗塁
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