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読売巨人ジャイアンツ

 

手探りの要素が多く我慢のスタートの予感





GOOD 先発&中継ぎにルーキーが名乗り、手術明けでも頼れる男・長野復帰
BAD 内海が最悪6月まで戦線を離脱、期待の大田はゴール目前で故障

 開幕を2週間後に控えた3月13日、選手会長の村田が二軍に降格した。前日朝には開幕投手を目指す内海が、左前腕部の炎症により二軍で調整することが発表され、レギュラー取りを目前にしていた大田は11日の試合中に左大腿二頭筋を肉離れ。原監督に「四番が理想」とされた村田への荒療治は叱咤の意味合いが強いが、「焦って頑張ります」と気丈に話した内海の復帰は6月までズレ込む可能性があり、大田も指揮官が「あとちょっとでゴールだった。難しいでしょうね」と早期復帰を否定。昨季のリベンジを期したエースと、覚醒が期待された未完の大砲の開幕直前での離脱で、少なからず軌道修正を余儀なくされた。

 一方で、明るい話題もある。宮崎キャンプで右ふくらはぎに張りを訴え、約半月に及ぶ二軍調整を行っていた阿部が14日から一軍に復帰。オフに右ヒジと右ヒザの手術を受けた長野も、プロ入り初の二軍キャンプを経て、20日から一軍合流の見込み。新主将・坂本、前述の村田を含めていわゆる“枢軸”がそろうわけだが、セ3連覇中のチームを解体し、「新成」を掲げた15年も、やはり彼ら4人が打線の中心に収まることとなる。

 菅野との相性で開幕戦こそ小林の先発を予想するが、FA移籍の39歳・相川の仕上がりが良く、併用が濃厚。今年40歳の井端も攻守両面で片岡を圧倒しておりポジションを奪うことが確実で、同じく40歳の高橋由、FA移籍の39歳・金城も指揮官が絶賛。大田離脱は残念だが、経験豊富なベテラン勢が層の厚さを担保している。

 投手陣では、内海の離脱で菅野の2年連続開幕投手はほぼ確定。2カード目の頭には杉内が入り、これに大竹を加えた3人が大きな柱となる。新外国人左腕のポレダ、中継ぎ枠から先発へ抜擢された新人・高木勇は、シ烈な競争を勝ち抜きそうだが、西村は開幕ローテ入りへ一抹の不安を残しており、斉藤コーチは・・・

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