最後の1球は大きく曲がるスライダーだった。122球目、これに京都成章高の三番・田中勇吾のバットが空を切る。マウンド上の“平成の怪物”はスコアボードに向かって大きく両手を突き上げた。見ると得点だけではなく、「H」の項目もゼロ。大会史上23度目、決勝では59年ぶりのノーヒッターとなり、「松坂大輔伝説・高校3年夏…