史上7校目の春夏連覇を成し遂げたボールは、152キロの真っすぐだった。大阪桐蔭高のエース・藤浪晋太郎は、夏の甲子園決勝最多タイとなる14個目の三振を奪い、両手を上げ余裕のガッツポーズ。マウンドへ雄叫びをあげ駆け寄るナインを笑顔で迎え入れた。 197センチの長身右腕は、怪物の名を自らの力でつかみ取った。セ…