奪三振数以外の数字にも意欲を見せる きれいな回転の球がミットに収まるたび、乾いたミットの音が心地良く響いた。剛速球は、明らかに力強さを増していた。久米島キャンプ3日目の2月3日。則本昂大は、すべてセットポジションから77球を投じた。受けた嶋基宏は、輝かしい未来を予感した。「腕がムチのようにしなって、遅れ…