1969年のレコード大賞に輝いた佐良直美の『いいじゃないの幸せならば』は、後ろ指をさされながらも恋心に流されて生きる乙女の心情を歌った曲で、それは同年に阪神入りした田淵幸一にとってもお気に入りの一曲だった。 「いつも自分が幸せ者だと思っていれば文句も出ない。『いいじゃないの幸せならば』という考え方に…