チャンスは目の前にあった。一度は手が届いていた。つかみかけていた。しかし、生かせなかった。自ら手放してしまった。チームが、周囲が、何より自分自身が大きな期待をかけていた昨季。自分の“芯”を見失い、厳しい現実を突きつけられることになった。最後の最後で見えたわずかな光明が、2017年の糧となる。 文=杉浦多夢、…