歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- リリーフ革命の前夜 南海・佐藤道郎 司令塔として南海の黄金時代を支え、四番打者として三冠王も経験した野村克也が南海の兼任監督となったのが1970年のこと…