歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 焦土に颯爽と登場した無名の若者 セネタース・大下弘 1945年8月15日、終戦。つい先日、この日のことを聞く機会に恵まれた。すぐそこまで平和の足音が迫ってい…