前年の東北大会を制した東北高は、満を持して2011年のセンバツが開催される甲子園に向かうつもりだった。その直前に発生した未曾有の大被害。出場に二の足を踏むナインの力になったのは、苦しいはずの地域住民だった。10年前、東北高の総監督を務めていた武内充さんが震災、そして甲子園での光景を振り返る。 取材・文=高橋…