榎本さんはまさに「精密機械」というべき素晴らしいバッティングの持ち主だった バッターボックスで“不動”を貫いた 私が現役時代に「ヒットを打つことでは敵わない」と感じた唯一の選手が榎本喜八さん(元大毎ほか)だ。最初に「安打製造機」と呼ばれ、首位打者を2度獲得した大打者だ。当時は1962年に打率.374をマークし、…